ユニットバスの風呂ふた。メーカー純正と市販の既製品はどちらがよい?

分譲マンションや一軒家などでシステムバスを使っておられる方に聞かれるのは、「純正のふたを購入すべきか?市販の風呂ふたの違いは何か?」といった点です。ここでは、純正のふたと、市販のふたの違いをご紹介します。風呂ふたは、販売元が異なる3タイプのふたがあります。それぞれに特徴がありますので、浴槽の形状、使い方、予算に合わせて選んでください。

  • 浴槽メーカーのふた(純正のふた) – Panasonic、LIXIL、TOTOなど浴槽メーカーの専用ふた
  • 市販のふた(既製品) – どんな風呂にもあうように作ってある風呂ふた。
  • オーダーメード – 専用のかたちにカットして作ったもらうタイプ

1.浴槽メーカー(メーカー純正)ふた

浴槽メーカー純正ふたのよいところ

専用ふたが必要な風呂

浴槽メーカーの風呂ふたは、当然ですが、浴槽ごとに専用設計なので、寸分たがわずぴったりのサイズです。メーカーによっては、落下防止のために、浴槽内側にかかる溝がつけてあるものもあります。そういったタイプは横に力がかかっても、ずれてふたが外れませんので、非常に安全で、また保温効果が高いです。デメリットは定価に近い価格でしか売っていないこと、ホームセンターやネット通販では取り寄せが必要なことです。

既製品が使えない浴槽=純正品しか使えない浴槽

浴槽のふちが平らではなく独特のカーブがある場合は、浴槽メーカー純正のふしか使えません(右の写真はINAX)。特に、ふたが乗る部分に凹凸がある場合には、市販のふたは絶対に使えませんので注意してください。「システムバス」と呼ばれる少し高級なタイプによくあります。

湾曲しているだけなら巻きふたも

このような浴槽の上部に少しカーブがある浴槽が最近はやっていますが、このような浴槽には、メーカー専用の風呂ふたか、巻きふた(シャッター)タイプのふたを使うことができます。組み合わせ板タイプや折りたたみタイプは隙間ができてしまうので使えません。

湾曲している風呂
TOTOホームページより

保温浴槽・サーモバスも純正のふたがよい

TOTOの魔法びん浴槽、INAXのサーもバスなど、保温浴槽を使っている場合、専用の断熱ふたがよいでしょう。市販のふたは、サーモバス専用ふたほど、保温効果が高いわけではありません。せっかくの保温浴槽の性能が発揮できず、湯温がさがってしまいます。

2.既製品(汎用品)風呂ふた

市販既製品の風呂ふたのよいところは、選択肢が豊富で値段も安価なところです。純正と比べて、非常に軽いタイプが出ていることも特徴です。

東プレ、オーエあたりが有名どころの風呂ふた専門のメーカーですが、そのほかにもさまざまな会社から出ています。浴槽に凹凸がなく、外形が四角い場合は、市販のフタが最適です。このホームページで主に紹介しているのは、このような既製品のふたになります。

3.オーダーメードふた

浴槽に蛇口が付いていたりして、既製品のふたが載らない場合、オーダーメードのフタを注文することになります。オーダーメードフタは、様々な風呂ふたの会社から販売されていますが、どの会社のものも基本的には、四角いふたを注文にあわせてカットしてもらえるという程度のものです。ですから、ふたが乗る部分が平面になっている浴槽なら、どんな形の浴槽にも対応可能です。

オーダーメードと言えば、高そうなイメージがありますが、純正ふたより安価に選択できますし、ネットでも簡単に注文できるショップもありますので検討に入れるとよいでしょう。

蛇口が邪魔して既製品のフタが乗らない。
このタイプの浴槽にはオーダーメードのフタが必要


タカラ「ひろびろ浴槽」カタログより

まとめ

まずは、ご家庭の浴槽に合わせて隙間ができないものを選ぶことが大事です。また、それだけでなく、予算やデザインなどのこだわり、使い勝手などもあると思いますので、家族の希望を聞くとよいでしょう。

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